Amazon広告Q2は+26%。スポーツ在庫「完売」が語ること
Amazonが7月30日に発表した2026年第2四半期決算で、広告サービス収益は198億ドル、前年同期比+26%だった。同じ四半期のAlphabet検索広告(+17%)を大きく上回る伸びで、Thursday Night FootballやNBAなどライブスポーツの広告在庫は四半期中に完売したという。リテールメディアとCTVという2つの成長面が、同時に回り始めた決算だ。
何が起きたのか
- 広告サービス収益は198億ドル(+26%)。Amazonの四半期売上全体も初めて2,000億ドルを超えた
- ライブスポーツ(TNF・NBA・WNBA・NASCAR)の広告在庫が四半期中に完売。W杯の影響もありそう。決算翌日にはPrime Videoの8月ラインナップ(WNBA中心に19本のライブ配信)を公開
- AI活用のパーソナライズ広告ツール「Dynamic TV Creative」などを第3四半期にスポーツ在庫へ拡張する計画も明らかにした
何が重要なのか
成長率の比較が示すのは、広告予算の「下流シフト」だ。AI検索やAIアシスタントが情報探索の上流を侵食するほど、広告主の予算は購買意図が確定した場所 — 検索するのではなく買いに来ている場所 — に寄っていってるのかも。Amazonの+26%とAlphabet検索の+17%という差がその傾向を示す。
スポーツ在庫の完売はもう一つの需給シグナルで、CTVの中でも「ライブ×計測可能」な在庫には供給を上回る需要がある。Amazonはこの希少在庫にAI生成のパーソナライズ広告を載せることで、単価をさらに引き上げにかかっている。
実務でどう効くのか
- 予算配分の見直しで「上流(認知・探索)と下流(購買地点)の比率」を明示的に議論する。下流の単価は今後も上がる公算が大きく、早めのポジション確保に妙味がある
- Prime Videoのライブスポーツは番組表ベースで在庫が読めるため、四半期決算と番組ラインナップの両方を「在庫の供給予報」として追う運用が有効
- Amazon広告はDSP・スポンサー広告・CTVと情報が分散して開示される。媒体社の発表を鵜呑みにせず、自社のカテゴリでのROAS実測とセットで判断する
ひとこと
「検索が減る時代に広告費はどこへ行くのか」の答え合わせが、四半期ごとに進んでいる。行き先が’買う場所’である可能性は高い。
参考リンク
- 発見元: Amazon ad revenue gains 26% as Prime Video stacks 19 August live games (PPC Land)
- 公式: Amazon Q2 2026 Results (Amazon Investor Relations)
